URI リスト オブジェクトの照合処理は、トークンに基づいています。有効なトークン系列は、"." または "/" のような特定の文字で結合された 1 つ以上のトークンで構成されます。URI は 1 つのトークン系列を表しています。例えば、www.example.com という URI は "www"、"example"、"com" が "." で結合されたトークン系列です。通常、ある URI に URI リスト オブジェクト内の URI のいずれかが含まれている場合、このリスト オブジェクトはその URI に一致します。
リスト オブジェクトに example.com のような URI が含まれている場合、そのオブジェクトは次のように定義された URI に一致します。
[<token sequence>(.|/)]example.com[(.|/)<token sequence>]
例えば、この URI リスト オブジェクトは次の URI のいずれにも一致します。
この URI リスト オブジェクトは、specialexample.com という URI には一致しません。specialexample の部分が example とは異なるトークンであると認識されるからです。
ワイルドカード一致がサポートされています。アスタリスク (*) がワイルドカード文字として使用され、この文字はトークンの有効な系列を表します。リスト オブジェクトに example.*.com のような URI が含まれている場合、そのリスト オブジェクトは次のように定義された URI に一致します。
[<token sequence>(.|/)]example.<token sequence>.com[(.|/)<token sequence>]
例えば、URI リスト オブジェクトexample.*.com は次の URI のいずれにも一致します。
この URI リスト オブジェクトは次の URI には一致しません。
これは、ワイルドカード文字 (*) が example.com に存在しない有効なトークン系列を表しているためです。
IPv6 アドレス文字列の照合もサポートされています。IPv4 アドレスは標準のトークン系列として処理できますが、IPv6 アドレス文字列は特別な処理を必要とします。URI リスト オブジェクトに [2001:2002::2008] のような URI が含まれている場合、この URI リスト オブジェクトは次のように定義された URI に一致します。
[2001:2002::2008][/<token sequence>]
例えば、この URI リスト オブジェクトは次の URI のいずれにも一致します。
IPv6 アドレス文字列ではワイルドカード照合がサポートされています。リスト オブジェクトに [2001:2002:*:2008]/*/abc.mp3 のような URI が含まれている場合、このリスト オブジェクトは次のように定義された URI に一致します。
[2001:2002:<token sequence>:2008]/<token sequence>/abc.mp3
例えば、この URI リスト オブジェクトは次の URI のいずれにも一致します。