これは、SonicOS が動作しているファイアウォール上に作成できる、より複雑な NAT ポリシーの 1 つで、ファイアウォールの WAN IP アドレスを使用して、複数の内部サーバにアクセスできるようになります。このポリシーが特に有効なのは、ISP から 1 つのパブリック IP アドレスしか提供されず、その IP アドレスをファイアウォールの WAN インターフェース (既定では X1 インターフェース) で使用する必要がある場合などです。
以下では、ファイアウォールの WAN IP アドレス経由で 2 台の内部ウェブ サーバへのパブリック アクセスを提供する設定を行います。各サーバは固有のユーザ定義ポートに接続されます。ポートがすべて一意である限り、3 つ以上を作成することが可能です。
ファイアウォールの WAN IP アドレスを使用して複数の内部サーバにアクセスできるようにするには、以下の手順に従います。
WAN IP アドレス経由の着信ポート アドレス変換ポリシーを作成するには、以下の手順に従います。
servone_public_port や servtwo_public_port などのユーザ定義サービス オブジェクト名を入力します。servone_public_port の開始および終了ポートとして入力します。 servtwo_public_port の開始および終了ポートとして入力します。それぞれのユーザ定義サービスを設定した後は、「保存」ボタンをクリックしてユーザ定義サービスを保存します。
両方のユーザ定義サービスを設定したら、「閉じる」をクリックします。
servone_private_ip や servtwo_private_ip などのユーザ定義アドレス オブジェクト名を入力します。それぞれのアドレス オブジェクトを設定した後は、「保存」をクリックしてアドレス オブジェクトを作成します。
両方のアドレス オブジェクトを設定したら、「閉じる」をクリックします。
2 つの NAT ポリシーを作成して、両方のサーバがファイアウォールの WAN IP アドレスを使用してパブリック インターネットへのトラフィックを開始できるようにするには、表に示す 2 つのオプション セットを設定します (「 」の表を参照)。
サーバごとに NAT ポリシーを設定した後は、「追加」をクリックして、その NAT ポリシーを追加し���有効にします。
両方の NAT ポリシーを設定したら、「閉じる」をクリックします。
これらのポリシーを適用すると、ファイアウォールは、インターフェース (既定では X1 インターフェース) からのトラフィック開始時に、サーバのプライベート IP アドレスをパブリック IP アドレスに変換します。
ユーザ定義ポートを両方のサーバの実際のリスニングポートにマップし、ファイアウォールの WAN IP アドレスをサーバのプライベート アドレスにマップする 2 つの NAT ポリシーを作成するには、表に示している 2 つのオプション セットを設定します (「オプションの選択: 「サーバへの個別ポートの割付」の表を参照)。
| オプション | サーバ 1 の値 | サーバ 2 の値 |
|---|---|---|
| 変換前の送信元 | すべて | すべて |
| 変換後の送信元 | 変換前 | 変換前 |
| 変換前の送信先 | WAN Interface IP | WAN Interface IP |
| 変換後の送信先 | servone_private_ip
|
servtwo_private_ip
|
| 変換前のサービス | servone_public_port
|
servtwo_public_port
|
| 変換後のサービス | HTTP | HTTP |
| 着信インターフェース | X1 | X1 |
| 発信インターフェース | すべて |
すべて 送信先インターフェースの設定では、サーバが接続されているインターフェースを指定するのではなく、必ず「すべて」を選択してください。 |
| コメント | 簡単な説明を入力 | 簡単な説明を入力 |
| NAT ポリシーを有効にする | オン | オン |
| 再帰ポリシーを作成する | 消去 | 消去 |
サーバごとに NAT ポリシーを設定した後は、「保存」をクリックして、その NAT ポリシーを追加して有効にします。
両方の NAT ポリシーを設定したら、「閉じる」をクリックします。
パブリック インターネットのすべてのユーザが個別ポートとファイアウォールの WAN IP アドレスを使用して 2 台のウェブ サーバにアクセスできるようにするためのアクセス ルールを作成するには、表に示されている 2 つのオプションを設定します (「 」の表を参照)。
サーバごとにアクセス ルールを設定した後は、「保存」をクリックして、そのアクセス ルールを追加して有効にします。
両方のアクセス ルールを設定したら、「閉じる」をクリックします。
確認するには、パブリック インターネット上に配置されているシステムを使用して、新しいカスタム ポートでファイアウォールの WAN IP アドレス経由でウェブ サーバにアクセスしてください (例: http://67.115.118.70:9100 and http://67.115.118.70:9200). 正常に接続できるはずです。接続不可の場合は、このセクションとを調べて、必要なすべての項目を正しく設定したことを確認します。