上記のとおり、ルーティング テーブル全体を送信すると、収束が遅くなり、帯域幅の使用率が増え、ルーティング情報が古くなる確率が高まるという問題を引き起こします。RIPv1 は所定の間隔 (通常 30 秒ごと) でルーティング テーブル全体をブロードキャストし、RIPv2 はブロードキャストまたはマルチキャストが可能であり、OSPF はネットワーク ファブリックの状況が変化したときには常にリンク状態更新のみをマルチキャストします。OSPF にはこのほか、更新をネットワーク全体に送信しなくてもすむように、マルチ アクセス ネットワーク (その概念については後の説明を参照) で隣接関係を形成するのに指名ルータ (DR) を使用するという利点もあります。