リンクアグリゲーションの設定方法
04/08/2024 0 People found this article helpful 18,199 Views
Description
リンク アグリゲーションは、複数のイーサネット インターフェイスをグループ化して、単一の物理インターフェイスのように見え、機能するトランクを形成する機能を提供します。この機能は、2 つのインターフェイス間を流れるトラフィックに 1 Gbps を超えるスループットを必要とするハイエンド展開に役立ちます。この機能は、すべてのNSa、NSspプラットフォームで使用できます。
SonicOS 6.5以前のバージョンも含む全てのバージョンにおいて、最大 4 つのポートを 1 つのリンクに集約できるスタティック リンクアグリゲーション機能がサポートされています。ラウンドロビンアルゴリズムは、集約されたリンク内のインターフェイス間でトラフィックをロードバランシングするために使用されます。
LACPを使用したダイナミック リンク アグリゲーション は SonicOS 6.5 で導入されました。
リンク アグリゲーションは、インターフェイスのリンク速度に基づいており、たとえば、10 Gbps ポートは、10 Gbps でない(例えば1Gbps)インターフェイスとリンク アグリゲーションすることはできません。リンクアグリゲートされたポートは、同じリンク速度の複数のポートをリンクアグリケーション可能です。
リンクアグリゲーションは、最大 4 つのインターフェイスをリンクアグリゲーショングループ(LAG)と呼ばれる単一の集約リンクに集約することで、ファイアウォールとスイッチの間で使用可能な帯域幅を増やすために使用されます。アグリゲート・リンク内のすべてのポートは、同じスイッチに接続する必要があります。ファイアウォールは、ラウンドロビンアルゴリズムを使用して、リンクアグリゲーショングループ内のインターフェイス間でトラフィックをロードバランシングします。また、リンクアグリゲーションは、LAGの1つのインターフェイスがダウンしても、他のインターフェイスで通信を継続することにより、冗長化の機能を提供します。
リンクアグリゲーションは、ポートチャネル、イーサチャネル、トランク、ポートグループなど、ベンダーごとに異なる用語を使用して呼ばれます。
LACPに関する制限事項
LACP: Link Aggregation Control Protocol(リンクアグリゲーションコントロールプロトコル) を使用したダイナミック な リンクアグリゲーションをサポートしています。Gen 6.5 NSa 2650 から 9650 およびGen7 NSA製品を除く、TZ製品や古いNSA製品ではLACPに関して以下のような制限があります。
- この機能は、 NSAプラットフォーム上のすべての 1Gbps および 2.5Gbps インターフェイスでサポートされています。ただし、NSA x600 アプライアンスと Supermassive 9x00 アプライアンスの 10 Gbit インターフェイスではサポートされていません。(Xはアプライアンスのモデルを表します)
- この機能は、SOHOW、TZ300/W、TZ400/W、TZ500/W、TZ600、NSA 2600、Gen7 TZモデルなど、高度なスイッチング機能をサポートしていないプラットフォームではサポートされていません。
- LACPは、内部SonicWallスイッチに接続されたインターフェースでのみ機能します。
ファイアウォールモデル | 内部SonicWallスイッチに接続されたポート |
NSA2600 | サポートなし |
NSA3600 | X17(LACPのサポートはしていません) |
NSA4600 | X17(LACPのサポートはしていません) |
NSA5600 | X17(LACPのサポートはしていません) |
NSA6600 | X 16, X18, X19 |
SM9200 | X 16, X18, X19 |
SM9400 | X 16, X18, X19 |
SM9800 | X 16, X18, X19 |
Resolution
LAGの設定の概要
SonicOSにおけるLAGの設定方法には以下の2つの方法があります。
- ネットワーク > インターフェースの設定でLAGを構成する方法
(1) SonicOS6.5以前からサポートしている構成方法です。
(2) スタティックLAGのみサポートしています。LACPの場合にはこの次の方法で構成することが必要です。
(3) 送信パケットの負荷分散の方法は単純なラウンドロビンとなります。 - スイッチング > リンク統合 でLAGを構成する方法
(1) スタティックLAGに加えてLACPでも構成可能です。
(2) 負荷分散の方法として、以下の6つから選択可能です。
SRC_MAC, Eth_TYPE, VLAN, INTF
DST_MAC, Eth_TYPE, VLAN, INTF
SRC_MAC, DST_MAC, Eth_TYPE, VLAN, INTF
SRC_IP, SRC_PORT
DST_IP, DST_PORT
SRC_IP,SRC_PORT,DST_IP, DST_PORT
(3) L2 Bridgeのインターフェースを親インターフェース(統合元ポート)にすることはできません。
(4) スイッチングの機能のないTZ製品ではサポートしていません。
ひとつの機器で、上記の2つの方法のLAGを混在させることは可能ですが、それぞれ別々のLAGとして扱われます。
設定方法
SonicOS 7.xでの設定方法
ネットワーク > インターフェース での設定方法
スイッチング > リンク統合 での設定方法
ネットワーク > インターフェース での設定方法
- ネットワーク | システム > インターフェース に移動します。
- リンクアグリゲーションを構成する最初のポートの上にマウスカーソルを移動し 設定 アイコンをクリックします。
- 一般 タブが表示されます。詳細タブに移動します。
冗長/統合ポート で リンク統合 を選択します。
統合ポート が表示されます。インターフェースのリストから最大3つをクリックします。
OKをクリックして、設定を完了します。
- 上記の設定後のインターフェース画面は以下の通りです。
- この例では、X3のゾーンが設定されていない(未定義)でLAGを設定しましたが、親インターフェースで任意のゾーン、アドレスモードを設定することが可能です。
スイッチング > リンク統合 での設定方法
この方法では、あらかじめ親インターフェース(統合元ポート)のゾーンの設定を完了しておいてください。
- ネットワーク | スイッチング > リンク統合 に移動します。
- +追加 をクリックします。
(1) 統合元ポート を一つ選択します。
(2) キー に このLAGのIDとして1から255の数字を指定します。
(3) メンバーポート でこのLAGのメンバーポートを最大3つ指定してください。
(4) LACPを使用する場合は、 LACP有効 を有効にしてください。スタティックLAGの場合は無効のままにしてください。対向のスイッチの設定と同じにしてください。
(5) 負荷分散種別を指定します。既定値は SRC_MAC, DST_MAC, Eth_TYPE, VLAN, INTF です。これは、同一の送信元MAC、送信先MAC、イーサネットタイプ(IP, ARP, PPPなど)、VLAN ID、着信インターフェース の組み合わせは、LAG内の同じ発信ポートを使用することを示しています。
注意: LAGの作成後に、LACPの有効/無効、負荷分散種別の変更はできません。
(6) 最後にOKをクリックし設定を保存します。
- 設定を確認します。
尚ネットワークのインターフェースのページでは以下のように表示されます。
SonicOS 6.5での設定法法
SonicOS6.5での設定はSonicOS7とほぼ同じです。
ネットワーク > インターフェース での設定方法
スイッチング > リンク統合 での設定方法
ネットワーク > インターフェース での設定方法
- 管理 | ネットワーク > インターフェース に移動します。
- リンクアグリゲーションを構成する最初のポート(統合元ポート)の 設定 アイコンをクリックします。
- 一般 タブが表示されます。詳細タブに移動します。
冗長/統合ポート で リンク統合化 を選択します。
統合ポート が表示されます。インターフェースのリストから最大3つをチェックします。
OKをクリックして、設定を完了します。
- この時のインターフェースの表示は以下の通りです。
スイッチング > リンク統合 での設定方法
- 管理 | スイッチング > リンク統合 に移動します。
- 追加 をクリックします。
(1) 統合元ポート を一つ選択します。
(2) 鍵 に このLAGのIDとして1から255の数字を指定します。
(3) メンバーポート でこのLAGのメンバーポートを最大3つ指定してください。
(4) LACPを使用する場合は、 LACP有効 をチェックしてください。スタティックLAGの場合は無効のままにしてください。対向のスイッチの設定と同じにしてください。
(5) 負荷分散種別を指定します。既定値は SRC_MAC, DST_MAC, Eth_TYPE, VLAN, INTF です。これは、同一の送信元MAC、送信先MAC、イーサネットタイプ(IP, ARP, PPPなど)、VLAN ID、着信インターフェース の組み合わせは、LAG内の同じ発信ポートを使用することを示しています。
注意: LAGの作成後に、LACPの有効/無効、負荷分散種別の変更はできません。
(6) 最後にOKをクリックし設定を保存します。
- この設定を行った場合の画面は以下の通りです。
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