SMA100では、ドメイン(ポータル>ドメイン)毎に複数のローカルグループを作成しドメインのユーザに一つまたは複数のグループを割り当てることが可能です。
AD認証のドメインで認証されたユーザには、既定で、Active Directoryのグループメンバーシップ情報に基づいてSMAのローカルグループを割り当てることが可能です。
SMAのローカルグループでは、ブックマーク、ルート、ポリシー、EPCポリシーなどを個別に設定することが可能です。
この記事では、ADドメインで認証されたユーザに誤ったグループポリシーが適用されてしまう問題について説明します。
考えられる原因は以下の通りです。
エラーメッセージ: Login failed - no suitable group found
Active Directoryのグループメンバシップの変更

エラーメッセージ: Login failed - no suitable group found


ユーザ > ローカルユーザ を確認します。この確認は、必ず初回ログイン成功後に実施します。SMAはADユーザの情報を、初回ログイン成功時に、ADユーザの情報をローカルユーザとして格納します。ただし、ドメインの設定でログアウト時に外部ユーザ アカウントを削除するが有効な場合、ローカルユーザがログアウトの際削除されますのでこの項目の確認ができません。また、ログイン前に手動でユーザを作成することが可能ですが、一般的な設定ではグループの自動設定は、初回ログイン成功時に行われますので、注意をしてください。手動でユーザ作成時はドメイン作成時に自動的に作成されるローカルグループ: AD だけがプライマリグループとして登録されます。

ヒント: 上記画像では、ADがプライマリグループになっています。SMAのグループメンバーシップでのプライマリグループは最優先されるグループになります。例えばタイムアウト値を複数グループで別々に設定していても、プライマリグループの設定のみが採用されます。別の例としては、プライマリグループの設定> ポリシー タブで1.1.1.1へのアクセスを禁止するポリシーを記述した場合、追加グループで1.1.1.1へのアクセスを許容するポリシーを記述をしてもプライマリグループの設定が優先され禁止されます。。
例として、上記のローカルユーザ: test1のグループメンバーシップが割り当てられた後に、Active Directoryでtest1のグループメンバーシップを変更しても、次回SMAのログイン時には、ローカルグループのメンバーシップの確認は行わないため、Active Directoryでの変更は反映されません。この場合はローカルユーザを削除してください。次回ログイン時に再度Active Directoryのメンバーシップの情報を確認し、ローカルグループの割り当てを行います。
ローカルユーザのグループメンバーシップのローカルグループに設定されているポリシーが全て適用されます。test1の場合は、ローカルグループ:
AD、ADグループ設定なし、Japan TAC Admin Group、Japan TAC Users Group で設定された以下のグループポリシーが全て適用されます。