SonicOS 7 システム --- TZ シリーズ用

仮想インターフェース (VLAN)

仮想インターフェースは、物理インターフェースに割り当てられたサブインターフェースであり、SonicWall セキュリティ装置でサポートされます。仮想インターフェースにより、1 つの物理接続で複数のインターフェースを使用できます。

仮想インターフェースは、ゾーンの割り当て、DHCP サーバ、NAT、アクセル ルールの管理など、物理インターフェースと同じ機能を数多く備えています。

仮想ローカル エリア ネットワーク (VLAN) は、IP ヘッダーのタグ付けを使用することで、単一の物理 LAN の中で複数の LAN をシミュレートできるため、“タグベースの LAN 多重テクノロジ"と表現できます。物理的に個別の、接続されていない 2 つの LAN は、互いに完全に分かれています。 2 つの異なる VLAN についても同様ですが、VLAN の場合、2 つの VLAN は、同じ回線上に存在できます。VLAN では、このような仮想化を実現する VLAN 対応のネットワーキング機器が必要です。 これらは、ネットワークの設計とセキュリティ ポリシーに従って VLAN タグ (ID) を認識、処理、削除、および挿入できるスイッチ、ルータ、およびファイアウォールです。

VLAN は多くのさまざまな理由で役立ちますが、その理由の多くは、VLAN が、物理的ではなく論理的なブロードキャスト ドメイン、つまり LAN 境界を提供できる機能に基づいています。これは、大きな物理 LAN を複数の小さな仮想 LAN に分割する場合と、物理的に異なる複数の LAN を論理的に連続する 1 つの仮想 LAN にまとめる場合の、両方に該当します。この利点は、以下のとおりです。

  • 性能の向上 - 論理的に分割された小さなブロードキャスト ドメインを作成することで、必要な送信先にのみブロードキャストを送信し、アプリケーション トラフィック用に多くの帯域幅を残せるため、ネットワーク全体の使用率が低下します。
  • コストの減少 - ブロードキャストのセグメント化は、かつてはルータで行われていたため、新たなハードウェアと設定が必要でした。VLAN では、ルータの機能的な役割は一変しました。 通信の抑制目的で使用されるのではなく、必要に応じて、異なる VLAN 間の通信を促進するために使用されます。
  • 仮想ワークグループ - ワークグループは、マーケティング部門やエンジニアリング部門など、一般に情報を共有する論理単位です。効率上の理由で、ブロードキャスト ドメイン境界は、このような機能ワークグループに対応するように作成する必要がありますが、それが常に可能であるとはかぎりません。エンジニアリング ユーザとマーケティング ユーザが建物の同じ階 (および同じワークグループ スイッチ) を共有していて、入り混じっていることもあれば、その逆にエンジニアリング チームが、構内全体に分散していることもあります。この状態を複雑な配線を駆使して解決するのはコストがかかり、絶えず行われる追加や移動を保守するのは不可能です。VLAN では、スイッチを簡単に再設定して、論理的なネットワーク配置をワークグループの要求に対応させることができます。
  • セキュリティ - ある VLAN 上のホストは、別の VLAN 上のホストと、両者間の通信を促進するネットワーク機器がなければ通信できません。

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