問題の定義:
SonicWall UTM 製品群は、製品の購入時点、および初期設定後の状態でいくつかの既定の構成がプリロードされます。
1. NAT ポリシー
※このNAT ポリシーはX1 IPをWANの外接として、内部からのすべての通信に関してアドレス変換を行う(共有する、IP マスカレード)ためのものです。
このようなシステムによって自動付加されたNAT ポリシーは削除しないでください。このNAT ポリシーを使用したくない場合は、単に有効チェックボックスをオフにして、ポリシーを無効化してください。
※システムによって自動付加されたNAT ポリシーは、削除しても、システムの再起動とともに再度ロードされます。
2. ルーティング
※例えば登録番号3のポリシーは、すべての通信をX1 インタフェースのデフォルト ゲートウェイとして登録したアドレスへ転送します。
このルーティング登録は、編集も削除もできません。
3. ファイアウォール ルール
※既定のファイアウォール ルールは、セキュリティ レベルの高いゾーンから低いゾーンへ(e.g. LAN > WAN)の通信はすべて許可、セキュリティ レベルの低いゾーンから高いゾーンへ(e.g. WAN > DMZ)の通信はすべて禁止、となります。
レイヤ3構成におけるルール無しの状態はすべて禁止、レイヤ2 ブリッジ構成におけるルール無しの状態はすべて許可を意味します。
既定のルールは編集が可能ですが、削除しないでください。
解決/回避:
SonicWall UTM 製品群においては、システムによって自動付加されたポリシーは削除を行わないでください。
自動付加されたポリシーの使用を望まない場合は、ポリシーを無効化する、編集するなどの操作を行ってください。
自動付加されたポリシーであるかどうかは、該当するポリシー列のコメント欄で見ることが可能です(NAT、ルーティングの場合)。