2024年版SonicWall
サイバー脅威レポート

絶え間なく増加し続けるサイバー犯罪に対処する

サイバー犯罪者による攻撃の強化と多様化が続いており、2023年に追跡したほぼすべての指標で、サイバー攻撃は2倍もしくは3倍に増加しました。このような絶え間なく増加し続けるサイバー犯罪からの保護に必要となる実用的な脅威インテリジェンスを世界中の防御側の立場の人々に提供するため、当社は2024年版SonicWallサイバー脅威レポートとして調査結果をお届けします。この文書は、1年間の最も重要な調査結果のプレビューです。

2024年版SonicWall  </br>サイバー脅威レポート

サイバー脅威レポートとは

過去12か月間で、ユーザー数が100〜5,000人である組織の57%が1回または複数回のサイバー攻撃を経験しており、これらの攻撃は平均で534万ドルという驚異的なコストを発生させています。SonicWallのリアルタイムのサイバー脅威インテリジェンスと年2回発行する脅威レポートは、主要な報道機関によって引用されています。また、組織でこのような攻撃を阻止できるように世界中で利用されています。

2024年版SonicWallサイバー脅威レポートにおける情報は、グローバルなデバイスから情報を安全に監視および収集するSonicWall Capture Threat Networkによって収集された実際のデータに基づいています。データとは、215の国と地域に導入、設置された110万台以上のセキュリティセンサー、SonicWallセキュリティシステムからのクロスベクター脅威関連情報、ファイアウォールや電子メールセキュリティのデバイスからのマルウェア/IPレピュテーションデータ、サイバーセキュリティコミュニティから共有されている脅威インテリジェンスなどです。

2023年の脅威トレンド

マルウェア

マルウェア攻撃は2023年に11%増加して60億6,000万件となりました。2019年以降で最も多い攻撃件数でした。北米とラテンアメリカでの攻撃件数はそれぞれ15%と30%の増加となり、アジアとヨーロッパでの小幅な減少を相殺しました。

クリプトジャック

クリプトジャックは2023年も引き続き記録を更新し、4月上旬に2022年の通年の合計数を上回りました。年末までに、SonicWall Capture Labsの脅威研究者は10億6,000万件のクリプトジャックを確認しました。これは2022年の合計数から659%という前例のない増加です。ほぼすべての地域で3桁または4桁の大幅な増加が記録されました。

ランサムウェア

2023年のランサムウェアは夏季に急増し、2021年の空前の最高記録を上回りそうな勢いでした。2023年の他の期間のランサムウェア攻撃件数が少なかったため前年比では36%減少しましたが、夏季の急増により、2023年はランサムウェアに関しては過去3番目に悪い年となるほど攻撃件数が増えました。