SonicOS 7.3 リリース ノート

バージョン 7.3.3-7014

2026 年 5 月

この SonicOS 7.3.3 バージョンは、以前のリリースで見つかった問題に対する修正も含まれた、既存のプラットフォームに対するメンテナンス リリースです。

重要

  • SonicOS 7.3.3 は、FIPS およびコモン クライテリアの認証を取得していません。
  • バージョン SonicOS 7.1.x またはそれ以降が動作している SonicWall ファイアウォールは、グローバル管理システム (GMS) で管理できません。
  • SonicOS 7.3.3 から SonicOS 7.0.xSonicOS 7.1.x、および SonicOS 7.2.x へのダウングレードはサポートされません。
  • SonicOS 7.0.x、7.1.x、7.2.x から 7.3.3 へ NSv 用にアップグレードするには、すべてのプラットフォーム用 NSv の新規インストールが必要です。
  • 重大な脆弱性に対する最新の更新を常にファームウェアに反映させるには、SonicOS 7.3.3 の「ファームウェアの自動更新」機能を使用します。(詳細については、『ファームウェアの自動更新』を参照してください。)

互換性とインストールの注意事項

  • MySonicWall アカウントが必須です。
  • SonicOS 7.3.3 が動作しているファイアウォールを管理するには、ネットワーク セキュリティ管理 (NSM) SaaS 4.1 が必要です。
  • SonicOS 7.3.3 が動作しているファイアウォールを管理するには、ネットワーク セキュリティ管理 (NSM) オンプレミス 4.1 が必要です。
  • 最も一般的なブラウザがサポートされますが、ダッシュボードの画像をリアルタイムで表示するには、Google Chrome を推奨します。
  • 「資格情報監査」機能は、NSsp 15700 プラットフォームではサポートされません。

NetExtender の互換性およびビルド更新

  • 新しく組み込まれたバージョン: SonicOS 7.3.3 には、SSL VPN ポータルに NetExtender バージョン 10.3.4 が組み込まれています。ポータルにアクセスしたユーザは、NetExtender 10.3.4 への自動インストールまたは更新を促されます。
  • アップグレード推奨: 最新のセキュリティ パッチとパフォーマンス最適化を確実に適用するために、すべての NetExtender クライアントをバージョン 10.3.4 へ、できるだけ早くアップグレードされることを強く推奨いたします。

サポート対象プラットフォーム

この統合されたリリースのプラットフォーム別バージョンは、以下の通りすべて同一です。

プラットフォーム ファームウェア バージョン
TZ シリーズ 7.3.3-7014
NSa シリーズ 7.3.3-7014
NSv シリーズ 7.3.3-7014
NSsp シリーズ 7.3.3-7014
  • TZ270 / TZ270W
  • TZ370 / TZ370W
  • TZ470 / TZ470W
  • TZ570 / TZ570W
  • TZ570P
  • TZ670
  • NSa 2700
  • NSa 3700
  • NSa 4700
  • NSa 5700
  • NSa 6700
  • NSv 270
  • NSv 470
  • NSv 870
  • NSsp 10700
  • NSsp 11700
  • NSsp 13700
  • NSsp 15700

SonicOS NSv の展開は、次のプラットフォームでサポートされます。

  • AWS (BYOL および PAYG)
  • Microsoft Azure (BYOL)
  • VMware ESXi
  • Microsoft Hyper-V
  • Linux KVM

廃止通知

外部ウェブ サーバ上で CGI 方式を使用したゲスト ログイン ページのカスタマイズは廃止されました。この機能は今後拡張されず、サポート対象である API ベースのゲスト ログイン カスタマイズ方式への移行が推奨されます。

移行ガイドおよび詳細については、次のナレッジ ベース記事を参照してください: CGI ベースのゲスト ログイン ページ カスタマイズの廃止

新機能

  • 新しいコンテンツ フィルタ種別

    進化するコンテンツ リスクに対応するために、SonicOS のコンテンツ フィルタ種別が 4 つ追加されました。「自傷行為」により、組織は自傷行為を助長するコンテンツへのアクセスを遮断できます。「DNS over HTTPS (DoH)」により、管理者は DoH トラフィックを制御または制限して、DNS の可視性ポリシーを適用できます。「低 THC 大麻製品」は、既存の大麻カテゴリとは別の詳細な制御を提供します。「生成 AI」により、AI コンテンツ生成プラットフォームへのアクセスに対するポリシー制御が可能になります。4 つの種別すべてがコンテンツ フィルタ サービスのポリシー編集で利用可能で、ゾーン別またはユーザ別に適用できます。

  • 地域 IP で新しい国のサポート: コソボおよび南スーダン

    「コソボ」および「南スーダン」が SonicOS の地域 IP 国データベースに追加されました。管理者は、これらの国から発信されるトラフィックを対象または除外するために、地域 IP 基準のアクセス ポリシーを適用できるようになりました。詳細および構成手順については、次のナレッジ ベース記事を参照してください: 地域 IP データベース更新: コソボおよび南スーダン

  • 資格情報監査が既定で有効化

    SonicOS 7.3.3 より資格情報監査が既定で有効化されます。初回起動時または工場出荷時設定へのリセット後、装置は構成された認証情報を既知の漏洩パスワード データベースと照合して自動的に監査します。既知の侵害されたパスワードと一致する認証情報がある場合、管理者に警告が表示され、対応が求められます。詳細および構成手順については、次のナレッジ ベース記事を参照してください: SonicWall ファイアウォールの資格情報監査の理解と使用方法

  • 同一サブネット内の W0‑WAN と X1 WAN

    SonicOS の W0‑WAN および X1 WAN インターフェースを同一の IP サブネット内で構成できるようになりました。これにより、両方の WAN ハンドオフが共通のサブネットを共有する有効な ISP 構成を妨げていたこれまでの制限が解決されます。同一サブネット WAN 構成のルーティングおよびフェイルオーバー動作は正しく処理され、SD-WAN ポリシーで完全にサポートされます。

  • SSL‑VPN の DTLS サポート

    SonicOS の SSL‑VPN が DTLS (データグラム TLS) をサポートするようになりました。暗号化されたリモート アクセス セッション用に、TLS に代わる UDP ベースの選択肢を提供します。DTLS により、SSL VPN で転送される音声、ビデオ、インタラクティブ セッションなどのリアルタイム アプリケーションの遅延を削減し、スループットが向上します。接続クライアントが DTLS をサポートしている場合、SSL VPN ゲートウェイは DTLS を自動的にネゴシエートします。DTLS をサポートしていないクライアントに対しては、TLS フォールバックが維持されます。

    DTLS サポートを有効にするには、NetExtender バージョン 10.3.5 以降を使用する必要があります。DTLS は SonicOS 7.3.3 以降に接続する場合のみサポートされます。NetExtender 10.3.5 を次のいずれかからダウンロードします:
    - MySonicWall (推奨)
    - https://www.sonicwall.com/ja-jp/products/remote-access/vpn-clients

    詳細については、『NetExtender 10.3.5 リリース ノート』を参照してください。

  • ネイティブ ブリッジ (L2 展開) での MAC-IP アンチスプーフ サポート

    SonicOS ネイティブ ブリッジ モードは、レイヤ 2 展開に対する MAC-IP アンチスプーフをサポートします。ブリッジされたインターフェースで MAC アドレスと IP アドレスのバインドを適用し、送信元 MAC と IP のペアが学習済みまたは静的に構成されたバインド テーブルと一致しないトラフィックを検出して遮断します。

  • SonicOS 7.3.3 に組み込まれた NetExtender 10.3.4

    SonicOS 7.3.3 には、SSL VPN ポータルに NetExtender 10.3.4 が組み込まれています。ポータルにアクセスしたユーザは、NetExtender 10.3.4 への自動インストールまたは更新を促されます。この NetExtender リリースには、安定性と互換性の改善が含まれています。

  • 構成の保存/編集バナーの改善

    ファイアウォール構成を保存または編集する際に表示されるバナー通知が、より直感的で視覚的に整理されたデザインに改善されました。更新されたバナーは、より明確な動作プロンプトを提供し、構成変更時の認知的な負担を軽減します。

  • 統合管理用の更新された UI テキスト

    SonicOS の統合管理に関連する複数の UI 文字列とラベルが、明確性を向上させるために現在の製品命名に合うように更新されました。NSM ベースの一元管理を使用している管理者は、関連する構成ページで用語が更新されていることを確認できます。この更新に関連する機能上の変更はありません。

このメンテナンス リリースでは、セキュリティ更新と既知の問題の修正も含まれています。

修正された問題点

問題番号 問題の詳細

GEN7-54100

Microsoft Azure で、特定の VM サイズ (D2ds_v4 など) のファームウェア アップグレードが失敗し、VM がリセットされます。

GEN7-54404

NSM を使用してファイアウォールの WAN インターフェースの DHCP を破棄しても、IP アドレスが残ったまま消去されません。

GEN7-54849

高可用性フェイルオーバー後、ワイヤモード インターフェース経由のトラフィックがパケット収束速度低下、遅延、またはパケット破棄を引き起こします。

GEN7-55181

高可用性環境で FQDN を使用して構成された GMS 管理ポリシーがある場合、既定の HTTPS 管理 NAT ルールが再起動後に最優先順位に戻り、GMS HTTPS 管理用の既定 NAT ルールの優先順位が再度設定されます。

GEN7-55799

ルート内からプローブを編集した場合、ポリシー基準のルートの稼働状況に異常が見られます。

GEN7-55927

再起動またはフェイルオーバー後、PPPoE 接続が再接続するまでに長時間かかります。

GEN7-55970

高可用性の同期が断続的に失敗し、スタンバイ装置が他のタスクで処理中の場合、状況が「なし」に変更されます。

GEN7-56010

クライアント DPI-SSL が有効な場合、パケットの順序が乱れることでメモリ断片化が発生し、ウェブサイトが断続的に動作しなくなります。

GEN7-56175

高可用性構成で、構成変更後に管理 UI が長時間アクセスできなくなります。

GEN7-56359

構成監査ログを時間でソートした場合、正しい順序で表示されません。

GEN7-56556

パスワードの失効日が再起動後に初期値にリセットされます。

GEN7-56741

CSE コネクタの CIDR が 64 個しか公開できません。この制限は 256 個に増加されました。

GEN7-56849

CSE コネクタが構成されている場合、プライマリ ファイアウォール上で作成された送信元 CSE_Access_Tier_AIPs を使用する NAT ポリシーがスタンバイ ファイアウォールに同期されません。

GEN7-57138

親インターフェースにリンクがない場合、L2 ブリ��ジまたはネイティブ ブリッジ インターフェースでファイアウォール UI にアクセスできません。

GEN7-57414

外部キャプティブ ポータルに接続する際に、ユーザが不正な要求 (HTTP 400) エラーを受け取ります。

GEN7-57456

高可用性フェイルオーバーが発生すると、他のインターフェースと重複するサブネットで作成された番号付き VPN インターフェースが動作しなくなる可能性があります。

GEN7-57781

「クラウド バックアップ」機能のサポートが終了したため、「クラウド バックアップ」タブは UI から削除されました。

GEN7-57801

「クラウド バックアップ」機能のサポートが終了したため、「クラウド バックアップ」は CLI および API から削除されました。

GEN7-57817

ファイアウォールの構成されたドメイン名へのリダイレクトが、ゲスト認証で機能しません。

GEN7-58015

ULA が LDAP で構成されており、LDAP 検索要求にユーザの DN が含まれていない場合、動作が不安定になります。

GEN7-58060

手動ライセンス キーセットをインポートできません。次のエラーが発生します: アップグレード キーセット: キーセットのパースと処理に失敗しました。

確認されている問題点

問題番号 問題の詳細
GEN7-54348 ワンタイム パスワードの長さを変更した後に元の値へ戻すと、次のエラーが発生します: パスワードの最小長は最大長より小さくなければなりません。
GEN7-54531 HTTPS ポートを 443 からポート 8080 に変更した後、ファイアウォール UI にアクセスできません。これにより、競合が発生します。8080 以外のポートを使用してください。

GEN7-54564

子ドメインに属する LDAP ユーザをインポートできません。プライマリ サーバを選択すると、子ドメインのユーザが表示されません。「すべての LDAP サーバからインポート」を選択すると、構成済みのすべてのサーバからすべてのユーザが一覧に表示されます。

GEN7-54569

高可用性セットアップにおいて、ロックされた IP アドレスがスタンバイ ノードと同期されません。

GEN7-56715 地域 IP フィルタ設定ページで「適用」ボタンをクリックすると、何も構成されていない場合に、別のタブの「すべての不明な国を遮断する」オプションが自動的に有効になります。
GEN7-56726 SSL VPN の IPv6 プールが範囲アドレス オブジェクトの場合、NetExtender に追加される IPv6 ルートが不正確です。

GEN7-57624

DNS フィルタ プロファイルが、設定情報をインポートした後に正しく保持されません。

GEN7-57651

NAT ポリシーの変換後のサービス アドレス オブジェクトのポートと名前を変更しても変更が反映されません。変更を反映するには、ファイアウォールを再起動します。

追加の参考情報

GEN7-48725、GEN7-53524、GEN7-54755、GEN7-54909、GEN7-55158、GEN7-55183、GEN7-55191、GEN7-55399、GEN7-55440、GEN7-55499、GEN7-55560、GEN7-55566、GEN7-55667、GEN7-55780、GEN7-55795、GEN7-55796、GEN7-55801、GEN7-55891、GEN7-55924、GEN7-55943、GEN7-55989、GEN7-56011、GEN7-56075、GEN7-56162、GEN7-56163、GEN7-56220、GEN7-56229、GEN7-56258、GEN7-56274、GEN7-56289、GEN7-56352、GEN7-56382、GEN7-56417、GEN7-56418、GEN7-56446、GEN7-56524、GEN7-56530、GEN7-56550、GEN7-56552、GEN7-56559、GEN7-56560、GEN7-56737、GEN7-56762、GEN7-56866、GEN7-56889、GEN7-56911、GEN7-56932、GEN7-56982、GEN7-56984、GEN7-57233、GEN7-57309、GEN7-57398、GEN7-57531、GEN7-57567、GEN7-57660、GEN7-57799、GEN7-58036、GEN7-58147、GEN7-58181、GEN7-58183

確認されている日本語版特有の問題点

このセクションでは、本リリースで確認されている日本語版特有の問題点のリストを示します。

問題番号 問題の詳細
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「デバイス | 設定 > 管理 | 言語」タブやコマンド ライン インターフェース (CLI) などから言語を切替えると、構成設定が破損することがあります。

本リリースのファームウェアは、構成設定を引き継いだ言語の切替をサポートしていません。日本語から英語に切替えて、その後日本語に戻しても構成設定は破損した状態になるので、装置の言語を切替えないでご利用ください。

言語を切替えてしまった場合は、工場出荷時の構成で起動してから、必要な構成設定を行ってください。

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現在使用されているファームウェアのバージョンが、本リリースのファームウェアに対して構成設定を引き継いだアップグレード、およびエクスポートした構成設定ファイルのインポートに対応している場合、工場出荷時の構成で起動してから一度も英語表示の管理ユーザ インターフェースに切替えていない状態でのみそれをサポートします。

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「監視 | AppFlow > AppFlow 報告」ページなどでエクスポートした CSV 形式の接続監視結果ファイルをMicrosoft Excel で開くと、文字化けすることがあります。

Excel が UTF-8 エンコードの CSV ファイルを異なるエンコードで開くために発生します。

エクスポートした CSV ファイルをテキスト エディタ等で開き、BOM 付きの UTF-8 文字エンコードまたは Shift-JIS 文字エンコードで保存します。その後、更新した CSV ファイルを Excel で開きます。

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管理ユーザ インターフェースやメッセージ、出力結果に、英語で表示される箇所があります。