SonicOS 7 一致オブジェクト

正規表現の構文

このセクションでは、正規表現の作成に使用する構文について説明します。

正規表現の構文: 単一文字
入力形式	定義
.	'\n' 以外の任意の文字。'\n' も照合するには、/s (ストリームモード、または 1 行モードとも呼ばれる) 修飾子を使用します。
[xyz]	文字クラス。エスケープ文字も指定できます。かっこ ([ ]) で囲まれた特殊文字は特別な意味を持たないので、エスケープする必要はありません。
\xdd	16 進入力。"dd" は文字の 16 進値です。2 つの数字が必須です。例えば、\r は \x0d で、\xd ではありません。
[a-z][0-9]	文字範囲。

正規表現の構文: 複合
入力形式	定義
xy	x に y が続く
x\|y	x または y
(x)	x と同等です。優先をオーバーライドするのに使用できます。

正規表現の構文: 繰り返し
入力形式	定義
x*	0 個以上の x
x?	0 または 1 個の x
x+	1 個以上の x
x{n, m}	最小 n 個、最大 m 個の x。すべての数字の分だけ繰り返しが拡張されます。そのため、不当に大きい m を使用することは賢明ではありません。
x{n}	正確に n 個の x
x{n,}	最小 n 個の x
x{,n}	最大 n 個の x

正規表現の構文: エスケープシーケンス
入力形式	定義
\0、\a、\b、\f、\t、\n、\r、\v	C プログラミング言語のエスケープシーケンス (\0 は NULL 文字 (ASCII 文字のゼロ))。
\x	16 進値。\x とそれに続く 2 つの 16 進数字は、対象の文字の 16 進値を示します。
\*, \?, \+, \(, \), \[, \], \{, \}, \\, \/, \<space>, \#	特殊文字をエスケープします。処理されないコメントの前には、任意の数のスペースと 1 個のポンド記号 (#) が付きます。そのため、スペースまたはポンド記号 (#) を照合するには、エスケープシーケンス \ および \# を使用する必要があります。

正規表現の構文: Perl に似た文字クラス
入力形式	定義
\d、\D	数字、数字以外。
\z、\Z	0 以外の数字 ([1-9])、それ以外のすべての文字。
\s、\S	空白、空白以外。[\t\n\f\r] と同等。\v は Perl 空白には含まれません。
\w、\W	単語文字、単語文字以外。[0-9A-Za-z_] と同等です。

正規表現の構文: その他の ASCII 文字クラスの基本命令
文字クラス	表現
[:cntrl:]	\c、\C	制御文字。[\x00 - \x1F\x7F]。
[:digit:]	\d、\D	数字、数字以外。Perl 文字クラスと同じです。
[:graph:]	\g、\G	スペース以外の任意の印刷可能文字。
[:xdigit:]	\h、\H	任意の 16 進数。[a-fA-F0-9]。水平スペースを意味する Perl の \h とは異なります。
[:lower:]	\l、\L	任意の小文字。
[:ascii:]	\p、\P	正または負の ASCII 数字。[0x00 – 0x7F]、[0x80 – 0xFF]。
[:upper:]	\u、\U	任意の大文字。

その他の一般的な文字クラスの一部は、上記の基本命令から作成できます。以下の文字クラスに関しては、使用できる残りの文字に適切なニーモニックがないため、独自の簡略表現はありません。

正規表現の構文: 複合文字クラス
文字クラス	表現
[:alnum:]	= [\l\u\d]	すべての文字と数字のセット。
[:alpha:]	= [\l\u]	すべての文字のセット。
[:blank:]	= [\t<space>]	空白文字のクラス: タブとスペース。
[:print:]	= [\g<space>]	すべての印刷可能文字のクラス: スペースを含むすべてのグラフィカル文字。
[:punct:]	= [^\P\c<space>\d\u\l]	すべての句読文字のクラス: 否定 ASCII 文字、制御文字、スペース、数字、大文字または小文字を含みません。
[:space:]	= [\s\v]	すべての空白文字。Perl の空白と垂直タブ文字を含みます。

正規表現の構文: 修飾子
入力形式	定義
/i	大文字と小文字を区別する
/s	入力を 1 行として扱います。ストリームモードと考えることもできます。つまり、‘.’ は ‘\n’ にも一致します。

SonicOS は、正規表現でコメントをサポートしています。コメントの前には、任意の数のスペースと 1 個のポンド記号 (#) を付けます。スペースとポンド記号の後のテキストはすべて、表現の終わりまで破棄されます。

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