レイヤ 2 トンネルプロトコル (L2TP) は、VPN をサポートするためか、ISP によるサービス提供の一部として使用される、トンネルプロトコルです。L2TP は、それ自体では暗号化も機密性も提供しません。L2TP は機密性がないため、しばしば IPsec と共に実装されます。L2TP/IPsec VPN を設定する一般的な手順は以下のとおりです。
手順が完了すると、両エンドポイント間の L2TP パケットは、IPsec でカプセリングされます。L2TP パケット自体は IPsec パケットにカプセリングされて隠されてしまうため、内部のプライベートネットワークに関する情報を暗号化されたパケットから収集することはできません。また、両エンドポイント間のファイアウォールにおいて、UDP ポート 1701 を解放する必要はありません。なぜなら、内部のパケットは IPsec データが復号化されて内部のパケットが取り出されるまで実行されず、それは両エンドポイントにおいてのみ実行されるからです。