VPN経由でのWindowsのネットワーク認証を解決
セキュリティアプラインス選びは、ソニックウォール製品以外には考えられなかったという。その一番の理由は、他社製品では、VPNを経由したWindowsネットワークでの認証に問題が出たからだ。ミサワホーム北日本は、Windowsベースでプラットフォームを構築していた。具体的には、各拠点にSQL
Server 2000によるクライアント/サーバシステムがあり、社内メッセージング機能として、Windows
2000 ServerとActive Directoryをベースに、バックエンドのExchange Server
2000がコミュニケーションを統括する形だった(★図1)。
「ミサワホーム北日本様では、当初からWindowsベースでプラットフォームを構築しており、すべての拠点からVPNを経由し、Windowsドメインネットワークに参加できる仕様でした。当時のネットワークはWindows
NTベースのレガシーネットワークリソースと、Windows 2000以降のActive Directoryをベースとした新ネットワークリソースが混在する状況でした。まず、各ドメインコントローラ(DC)に対してVPN経由で問題なく認証が可能か? 認証レスポンスはどの程度か? といった項目を他社のVPNアプラインスも含めて試験しました。その当時の状況で他のアプラインスを利用した場合、Windows
95/98/MEなどの旧OSでは、サーバに届く認証データの損傷などの問題が発生し、Winodwsネットワークへのログインが正常にできないという障害が発生していました。しかし、同じ暗号化でもソニックウォール製品同士だけは、この問題が発生せず、すべてのOSのWindowsネットワークに対する認証をクリアできました」(鳥谷部氏)
さらにもう1つ、ソ二ックウォール製品を選定した大きな理由があった。それはミサワホーム北日本がセキュリティポリシーの見直しを図っており、別途VPNを使ってミサワーム本社と基幹システムの連携を進める計画があったからだ。イントラ/エクストラネットにおけるセキュリティの強化を考慮しながら、同時にコストも下げるという課題を解決するためには、ソニックウォール製品は強力な武器となるものだった。
すでに本社・支社全11拠点(秋田5拠点、青森6拠点、拠点クライアント数は10台未満)において、ソニックウォールの旧製品が導入されていた。今回は、センター拠点となる秋田・青森支店のゲートウェイまわりを「SonicWALL
PRO 1260 Enhanced」(★写真2)へ変更することになった。PRO 1260は、アプリケーション層まで精査する「ディープパケットインスペクションエンジン」を搭載したファイアウォール/IPsec
VPNアプライアンスである。これに「SonicWALLゲートウェイアンチウイルス/アンチスパイウェア/IPS」と、「SonicWALLネットワークアンチウイルス」をオプションとして追加し、本格的なUTMアプライアンスとして利用している。ネットワークアンチウイルスについては、秋田支店側で一括管理し、青森支店でも共用できるようにした。これらの改変により、劇的な対費用効果が見込めるようになった。
「昨今、情報漏えい問題なども話題になっており、設計部門や営業部門などの様々な情報をセグメント単位で守らなければなりませんでした。SonicOS
Enhancedでサポートしているゾーン機能を利用することにより、部署ごとに直接セキュリティの強化が図れるようになりました」(鳥谷部氏)


有限会社ソリッドシステムソリューションズ代表
ソリューション
統括グループ
鳥谷部浩氏
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SonicOS Enhancedは、標準のSonicOS Standardを拡張したものであり、ISPフェイルオーバー、ハードウェアフェイルオーバー、WANロードバランス、RBLスパムフィルタリングなどの機能に加え、フレキシブルゾーン機能なども備えている。このゾーン機能を使うと、各スイッチポートをゾーンで管理できるようになる。たとえば、設計部門の設計データが入ったサーバに対して、営業部門からは一切アクセス不可にするなど、ユーザや部署ごとに異なるポリシーを設定し、組織に合わせたフレキシブルなセキュリティ対策を実施できる。ゾーン間のセキュリティを強化できる点も大きな魅力だった。
このような理由で選定されたSonicWALL PRO 1260 Enhancedは、導入後も何の問題もなく安定稼動を続けているという。ミサワホーム北日本の本間氏は、ソニックウォール製品の印象を次のように話す。
「ユーザの立場からすると、システムについては一度導入してしまえば、あとは何も手がかからず、導入したことすら意識せずに使えるため、とても満足しています」
とはいえ、まだ今後の課題もいくつか残っているという。現在、県内の営業所や展示場の各拠点には、クライアント/ノード数に基づいて選定された小規模拠点用のUTM製品「TZ170シリーズ」が導入されている。しかし、すべての拠点において、この製品が設置されているわけではない。
「昨年、営業所が3ヶ所ほど増え、それに伴ってTZ170シリーズを導入しました。今後も営業所が増える予定があるため、同様にTZ170シリーズを入れていくつもりです。まだ旧機種のソニックウォール製品も他拠点にいくつか残っていますので、それらについても順次切り替えていく方針です」(本間氏)
さらに将来的には、TZ170シリーズも、すべてのセキュリティ機能を標準装備したオールインワン・ソリューション「TotalSecureシリーズ」に変更する予定だ。
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